今回は手話&音楽劇『夜明けのうた(再演)』の劇中歌のお話です。
初演の時は全部で3曲だったのですが、今回の再演はテーマソングを劇中で2回歌い、もう1曲の劇中歌『sign』の2曲だけとなりました。
でも劇中全編通してピアノの生演奏でのBGMもあるので、それを入れたら膨大な量の曲数になりますが、歌詞があって歌や手話コーラスもあったのは2曲のみです。
再演用に台本を書き換えた結果、今回は2曲になったのですが、今回は『sign』についてのお話をちょっとだけ。

上の写真は劇中で『sign』を歌い手話コーラスをしている、光と祈、ギターを弾く歩、見守る楓です。
劇中では地震と津波が発生してから安否の分からない両親を思って歌っています。
『sing』というタイトルは「気配」という意味と、手話で話すことを英語でsignと言うので2つの意味で付けられているんですよ。
そしてこの『sign』にはキャストとスタッフしか知らない裏設定があるんです。
佐藤家の三姉妹の両親の忠と旭が結婚前に、忠が聾者ということで旭の両親に結婚を反対され、一度二人は別れている。
その時に旭を忘れられない忠が、生まれて初めて書いた詩を旭に送って、二人は無事に結婚に至ったのですが、その時の詩がこの『sign』の大元になっていて、忠の詩に旭が曲をつけた時に少し歌詞を修正して出来上がった曲という設定です。
実際の作詞&作曲は永井が行っていますが、そういう設定で書いた詩、でもあの場面で光たちが歌うということを考えて、いろんな角度から受け取れるような内容になるよう頭をひねって書いてます。
好きな人と別れてしまって淋しさいっぱいの気持ちと受け取ってもらっても良いですし、光たちのように大事な人と会えなくて悲しい気持ちでも、亡くなった人を思い出していると受け取ってもらっても、人それぞれに感じていただけたら幸いです。
それではここで『sign』の歌詞を紹介させていただきます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
sign
作詞・作曲:永井里奈
春の足音がこの町に近づいて
重ねた二人の日々達が薄れてく
Ah- 見失ったその背中追いかけて
Ah- 辿り着いたこの場所は何もない
会いたい 会いたい 何度叫んでも
会えない 会えない 時が過ぎるだけ
届かない 届かない 僕のこの想い
聴かせて 聴かせて 君のその声を
君はどこにいるの ooh・・・
聴こえてくるのは波の音それだけで
いつもの景色が色褪せたあの日から
Ah- 「ありがとう」と笑う君はいないけど
Ah- すねた顔も 泣き顔も 愛しくて
何度も 何度も 名前叫んでも
どんなに どんなに 君を想っても
全てが 全てが 消えてゆくようで
もう一度 もう一度 君を感じたい
明日(あす)はどこにあるの? ooh・・・
会いたい 会いたい 何度叫んでも
会えない 会えない 時が過ぎるだけ
届かない 届かない 僕のこの想い
聴かせて 聴かせて 君のその声を
君に届け 僕の願い
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
おまけの情報としましては、この歌詞には初演の時の劇中歌の歌詞をあえて一部使用しています。
手話&音楽劇『夜明けのうた(再演)』は、まだ配信でご覧いただけます。
忘れてはいけない事実と記憶を4月になってもその火を消さないでお届けしていきます。
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